手奇塾のブログ

大人も知らない各社歴史・公民教科書の違いをわかりやすく徹底比較します。

「教科書検定は機能しているか?」第6回 ピラミッド 祖国の意識と参政権

教科書検定は機能しているか?

*大林組、木村所長の「仁徳天皇陵の復元と施工計画」が検索されにくくなっています。

http://seisan.server-shared.com/382/382-8.pdf

ここはやはり面白いので取り上げないわけにはいきません。自由社26ページで、「戦争で祖国のために血を流す覚悟のない者には参政権は与えられませんでした。また、武器は自分でまかなうという決まりがありました。武器を買えない貧しい人々は戦争に行けず、したがって参政権もありませんでした、と記述しています。

自由社は、「ローマの軍隊は指揮官だけでなく、末端の兵士に至るまで「祖国のために」という意識をもって戦いました。これがローマの軍隊の強さの秘密でした。」と記述しています。この部分が「断定的に過ぎる」と検定クレームがついたそうです。「祖国のために」戦うなんてとんでもない、愛国心を否定することが正しい教育という間違った思想に基づくものであることはおそらく疑いないでしょう。「我が祖国」などとはいってはいけない、「わが国」とも言ってはいけないなど、およそ信じられないことがまかり通っているそうです。しかし、ヘロトドスが「歴史」を書いたころサラミスの海戦で船の漕ぎ手となった、武器を買えない貧しい人々の働きは、高く評価され、ギリシャはすべての市民に、参政権を与えることになった、と自由社は記述しています。ここの「祖国のために血を流す云々のところは検定意見が付きませんでした。検定そのものがいい加減なのでしょうか。

約2500年前、ギリシャの歴史家で「歴史の父」と呼ばれるヘロトドスは、「歴史」という本で「大ピラミッドは、10万人の奴隷が20年間働いて造ったもので、クフ王という残忍な王の墓である」と書きました。それ以来ピラミッドは専制権力や奴隷社会の象徴とされてきました。

ところが、1990年代にピラミッドを作った労働者の墓が発見され、1000体以上の人骨の中には、穴をあけて治療した跡のある頭蓋骨などがありました。また、半分は女性で、子供の墓もありました。労働者は、家族で暮らしていた自由民だったのです。ナイル川は、毎年7月から10月まで反乱で農作業ができなくなります。そこで王は、農作業ができない農民を中心に、全国から人を集めて、ピラミッド建設の仕事を与え、衣食住を保障しました。一つの事業に力を結集し、国の結束を強くすると言う目的もありました。ピラミッドは国家統一の記念碑でした。石切り場には「国王万歳」という落書きが残されていました。どうですかみなさん、歴史の真実は、ヘロトドスの言うような残忍な王様ではなかったのです。

 さて小学生、中高校生のみなさん、日本の歴史教科書の中に似ている話があることに気づきましたか?これは東京書籍の少学生の歴史教科書、21ページの絵です。ここには次のような記述があります。「古墳を築くには、すぐれた技術者を指図し、多くの人々を働かせることのできる、大きな力が必要であったと考えられています。隣のデータのところには、工事期間15年8か月。動員人数はピラミッドよりも多い、のべ680万7千人。総工費、796億円などと、細かく数字が並んでいます。これは、エジプト・クフ王のピラミッドや、中国大陸の秦の始皇帝陵よりも大きい485m、世界最大規模の仁徳天皇陵です。世界遺産にもなっています。

高校山川詳説日本史Bも、25ページ側注で、仁徳天皇陵について、「その築造には、全盛期で1日辺り、2000人が動員されたとして、延べ680万人の人員と、15年8か月の期間が必要であったと計算されている」と記述しています。まるで小学生の時習った、おさらいをしているようです。  

総合建設業の大林組のある所長が、NHKの依頼で、昔の土木技術で同じものを作るとしたら、どれくらいの時間と費用と人手がかかるかを計算したわけです。しかもその計算をされた所長さんが、数字に特に意味があるとは言えないと、おっしゃっておられるのです。さらに、堀を掘った土を積み上げただけでは足らない、一体不足分はどこから運んだのかと疑問を呈しているわけです。しかし東京書籍も、山川出版もこのことは伏せて、エジプトのプラミッド建設のヘロトドスの言い分と同じように小学生や高校生に「残忍な王の墓」という印象をもたせるような記述をしているのは明白です。実は、仁徳天皇陵の地元の言い伝えでは、山や丘を切り崩して開墾したときの残土を積み上げたもので、後に感謝の気持ちを込めて天皇陵にしたそうです。ピラミッドのお話ととても似ています。しかし、少学東京書籍や高校山川の歴史教科書は、ヘロトドスの言うような奴隷労働を連想する記述になっているわけです。

「最門司さくらの憂国日記」日本の敗戦とGHQによるキャンセル・カルチャー

皆さんは信じられないかもしれませんが、アメリカの共和党を支持する保守の人たちは、今アメリカが、社会主義が主流になっているといっています。例えば、元国連大使のニッキヘイリーさんもツイッターで、2020年は、アメリカで社会主義が主流になった年でしたとおっしゃっています。トランプ前大統領も同じようなことをおっしゃっています。米国で主に左派が行っている、キャンセルカルチャーを国際政治学者の藤井厳喜先生は、粛清文化と訳されています。人種差別の象徴だとして、歴史的な人物像を引き倒したり、歴史、文化、伝統、慣習などをキャンセル、つまり否定粛清して、自分たちにとって都合の良い別のものに置き換える政治運動です。例えば、アメリカの建国は1776年の独立戦争によるものではなく、真の建国は、最初の黒人奴隷がバージニア植民地に連れてこられた1619年8月であるという教育をしているところもあるそうです。つまり歴史を書き変えて、それを学校で教えるわけです。もちろんトランプ大統領はこのような教育をする州には補助金を出しませんと明言したほどです。かつてのように武力で革命を起こして社会を変えるのではなく、平和、人権、ジェンダー、人種差別反対など、反対しにくいポリテイカルコレクトネスを叫び、アメリカの歴史、伝統、文化を少しづつ変えてゆくという方法に方針を変えたため、アメリカの学生は、社会主義共産主義に拒否反応を示さなくなっていると言われています。Black Lives Matter運動の創設者の2人のように、堂々と自分は訓練を受けた共産主義者だと名乗る人たちも現れるようになりました。しかし、こどもの教育環境は親にとって大切なことですから、マリファナを合法化するような、行き過ぎた政策をする民主党優勢の都市から、保守的な地域に、移住する世帯が増えているとも言われています。最近BLM運動の指導者が豪邸を4つも購入したというニューヨークポストのニュースが流れましたが、なぜかフェイスブックは、このニュースをプライバシーと個人情報のポリシー違反として拡散しないようにしてしまいました。ハンターバイデンの醜聞と同じです。

実は、日本は、すでに76年も前に、連合国軍総司令部GHQによって、強制的にキャンセル・カルチャーをされてしまったといえるのではないでしょうか。大東亜戦争に敗れ、連合国に占領されていた6年と8か月の間に、それまでの憲法、教育、歴史、伝統、慣習などがことごとく粛清、キャンセルされてしまったのです。もちろんこれは原爆投下同様、国際法違反でしたが、アメリカはそんなことなど全く意に介しませんでした。それほど当時アメリカは、日本を恐れていたともいえます。日清・日露戦争に勝利した、石炭の時代には、実際地球上で最強の国家の時もありました。敗戦により、連合国に占領されましたが、実質は、アメリカによる占領統治でした。1945年9月2日、東京湾上の米戦艦ミズーリ号で、日本と連合国との降伏調印式が行われて、アメリカは、日本の力を恐れ、二度とアメリカに歯向かわないように、戦前の日本を壊し、作り直すことにしたのです。当初GHQの中には、ソ連のスパイや共産主義者が多くいましたので、占領の前半の時期は、社会主義的な政策が実行されたり、革命を起こしやすいように、国内の内部対立が作られたりしました。例えば、東京裁判で、責任者をおよそあり得ない事後法で裁き、日本を侵略国とし、南京大虐殺の罪をきせ、神道命令により国家の保護を禁止し、教科書が書き換えられました。さらに憲法が変更させられ、労働組合在日朝鮮人との対立など、日本国の名誉を傷つけ、潜在的な国力をそぎ落とし、日本人の精神性を弱める政策が実行されました。まさにこの時、GHQは、日本国をキャンセルカルチャーしたのです。教育の分野では、GHQ占領政策で設立された、日教組など教職員組合や、日本学術会議などは、日本をキャンセルする活動を現在でも続けています。当時、教師や学者は、戦争協力者としてGHQにより公職を追放され、空いた席に共産主義者たちが入り込んだためです。それからあとは、彼らの既得権益となり、現在まで続いているわけです。GHQは、日本の強さの一つが、教育にあることを見抜き、教育制度や教科書を徹底的に変えさせました。その結果、学校では日本は侵略をした悪い国だったという教育を今でもしています。歴史や公民の教科書も同じく、戦前の日本を悪く描き、日本建国の歴史を教えず、単に神話として片付けてしまいます。日本は世界で一番長い歴史を持っている国とは決して教えません。これは、教科書の中身は、GHQが当時作成した教科書のままだからです。戦後教育を受けた学生は、法曹界、学界、マスコミ、官僚をめざして立法、司法、行政、マスコミという国家の中枢で、戦後教育の成果を現在も発揮しているように見えます。かつての大日本帝国の誇りなどみじんもないのでしょう。ですから日本を貶めたり、平気でご皇室を侮辱できるのでしょう。日清日露戦争のころの日本人が見たら腰をぬかすかもしれません。 

安倍前首相は、一度アメリカによってキャンセルされたわが国の歴史、伝統、文化、教育、憲法などなど、もう一度取り戻すことを望んで、いくつかを実行したということができるでしょう。教育基本法改正もその一つです。しかし、この安倍首相の復古活動に反対する勢力が、世論を誘導するマスコミを含めて、激しく反対したことは記憶に新しいことです。第2条5項の「 伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに,他国を尊重し,

国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」という部分も、国を愛する心ではなく、国を愛する態度に替えられてしまいました。しかし、ようやく令和になって、憲法改正をはじめ、GHQによってキャンセルされてしまったわが国の歴史、伝統、文化を取り戻そうとする動きが次第に強まっているようです。GHQがつくった日本学術会議を民営化して改革しようという動きもあります。アメリカでも今同じように、行き過ぎたキャンセルカルチャー、行き過ぎたグローバリズムやリベラリスム、行き過ぎた多様性などに反対する動きが起こっているようです。言論を封殺したツイッターフェイスブックフェイクニュースを流すCNNなどを保守系のメデイアが非難をし、その視聴率が上がっているそうです。このような行き過ぎたグローバリズムリベラリズムに対する抵抗運動が、わが国を含めて世界的に広がればと願わずにはいられません。

古代ローマ人という言い方があります。ですから古代縄文人や古代弥生人という言い方もできるでしょう。もちろん両者合わせて古代日本人という言い方も可能でしょう。

ところで、わが国の歴史教科書は、どこまでが古代で、どこから中世になるのでしょうか。みなさんわかりますか? これはいろいろな説があるようで、答えは見つかりません。時代区分の仕方はいろいろあるのでしょう。これは東京書籍の年表です。なんと紀元元年から1232年御成敗式目のところまで黄緑色の古代になっています。東京書籍は、弥生時代から鎌倉時代中頃までが古代です。しかし、ヨロッパも中国大陸の歴史も古代は、日本の縄文時代辺りから始まり、年表のように476年西ローマ帝国が滅びる、ここまでが古代になっています。日本よりも千年以上早く始まり、716年早く古代が終わり、中世が始まります。中世の終わりは、日本もヨーロッパ、中国も同じように見えます。なぜ古代の始まりと古代の終わりだけが西洋とにほんとでは大きく違っているのでしょう。つまり日本の古代だけが長く、外国の古代は、始まりが日本よりもはやく、そして終わりも早いのです。おそらく学校では、なぜ西洋史と日本史とでは古代の終わり、つまり中世のはじまりが700年ほどちがっているのか教えてもらえないでしょう。歴史学者で答えられるひとはいないかもしれません。と言いますのは、ある外国人から、飛鳥時代法隆寺は、なぜ古代の建築物なのか、中世の建物ではないのかとたずねられ、ある歴史研究者は、応えに窮したそうです。育鵬社は、日本の古代の始まりは東京書籍と同じで、弥生時代で、終わりは少し早く鎌倉時代には入っていません。平安時代の終わりが古代の終わりです。教科書によって古代の終わりには、少しだけ違いがあります。自由社も古代の終わりは、年表のよう東京書籍や育鵬社とそれほど変わりがありません。ところが自由社は他社と違って、古代のはじまりがほぼ西洋と同じなのです。自由社は、本文の記述の中で、古代までの日本は、約20万年前のアフリカでの「ホモサピエンス(知恵のあるヒト)の誕生から11世紀末の摂関政治の終わりころまで、とても長いね。と記述しています。古代の始まりを他社の教科書とおなじにせず、西洋の古代の始まりと同じにすると、文科省の検定でクレームがつくかもしれません。

ネットで検索するといい加減な答えも見えます。たとえば古代は、奈良時代から平安時代の終わりまでとか、平気で書いてあります。このような説では古代の前は何と言っているのでしょうか。はい、原始時代です。旧石器時代縄文時代弥生時代古墳時代はみな原始時代です。笑えるでしょう。縄文、弥生、そして古墳時代の日本人はみな原始人扱いです。ネットで調べることはとても便利でお手軽ですが、ウソの情報もウイキペデイアなどにかかれていますから注意が必要です。よだんですが、論文にウイキを引用すると信用を無くしてしまいます。

 先ほどお話ししましたように、自由社の教科書の年表を見る限り、日本も西洋も古代の始まりは同じように見えます。しかし、自由社以外の教科書は、はなぜ古代の終わりが、西洋や中国大陸は早く、日本は平安時代末期、あるいは東京書籍のように鎌倉時代に入ってから終わるのでしょうか。

高校山川詳説日本史Bや東京書籍のように、生徒の皆さんに縄文時代の始まりを遅く教えたい教科書があるように、日本の古代の始まりをできるだけ遅くして、旧石器時代や、縄文時代を遅れた、原始的な野蛮人としていきたいのでしょうか。中国大陸の優れた文化は、朝鮮半島経由で弥生時代に日本列島に伝わって、やっと原始人から古代人になったと言いたいのでしょうか。朝鮮半島よりもはるか昔にすでに日本列島には優れた縄文文明が存在したと認めたくないのかもしれません。先ほど紹介した古代の始まりは奈良時代からというのもそうでしょう。ひどい話です。これは東進予備校の歴史データーベースで、まるイチ、大学受験レベルで必須とされる出来事はすべて網羅と、書かれています。しかし、ここにはなぜか縄文時代がありません。弥生時代から始まっています。大学受験には原始時代の縄文文明は不必要ということで切って捨てているのでしょうか。これも先ほどの古代の始まりが奈良時代というのと同じでひどい話です。これは、東京大学の日本史過去問の一覧です。確かに縄文時代に関する設問は一つもありません。弥生時代が1問あるだけです。では今後絶対に縄文時代の設問がないのでしょうか。おおだいやまもといち遺跡や山内丸山遺跡の発掘調査により、縄文時代の今までの常識がことごとく覆されてしまいました。大平山元Ⅰ遺跡からは、今から1万6500年前の世界最古のどきの破片が出土しています。そもそも日本の歴史を学ぶ上で、入試問題にでないから縄文時代を、学ばなくてもよいという態度でよいのでしょうか。今後入試設問に縄文時代が出ない保証など一つもありません。さきほどの自由社の記述の部分に、文科省が、生徒にとって理解しがたい表現であるとクレームを付けたそうです。古代までの日本は、約20万年前のアフリカでの「ホモサピエンス(知恵のあるヒト)の誕生から11世紀末の摂関政治の終わりころまで、とても長いね。このアフリカにおけるホモ・サピエンス誕生と日本の古代史とを結ぶ意味が理解しがたい表現であるという。自由社は、文科省に対し、長すぎる古代は、学習指導要領の責任である、学習指導要領に、「古代までの日本」と書かれているから仕方なくそれに合わせて教科書を作っているだけだと反論したそうです。

皆さんはどうですか、理解しがたいですか。どうやら文科省の調査官の本音も、西洋よりも日本の古代の始まりと終わりを遅くして、縄文時代は原始時代だった、そしてすぐれた大陸の文明は、朝鮮半島を経由して弥生時代に日本列島に伝わったとしたいのかもしれません。そうそんなストーリーは誰も信じません。


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「教科書検定は機能しているか」日本の古代の終わりは長い

古代ローマ人という言い方があります。ですから古代縄文人や古代弥生人という言い方もできるでしょう。もちろん両者合わせて古代日本人という言い方も可能でしょう。

ところで、わが国の歴史教科書は、どこまでが古代で、どこから中世になるのでしょうか。みなさんわかりますか? これはいろいろな説があるようで、答えは見つかりません。時代区分の仕方はいろいろあるのでしょう。これは東京書籍の年表です。なんと紀元元年から1232年御成敗式目のところまで黄緑色の古代になっています。東京書籍は、弥生時代から鎌倉時代中頃までが古代です。しかし、ヨロッパも中国大陸の歴史も古代は、日本の縄文時代辺りから始まり、年表のように476年西ローマ帝国が滅びる、ここまでが古代になっています。日本よりも千年以上早く始まり、716年早く古代が終わり、中世が始まります。中世の終わりは、日本もヨーロッパ、中国も同じように見えます。なぜ古代の始まりと古代の終わりだけが西洋とにほんとでは大きく違っているのでしょう。つまり日本の古代だけが長く、外国の古代は、始まりが日本よりもはやく、そして終わりも早いのです。おそらく学校では、なぜ西洋史と日本史とでは古代の終わり、つまり中世のはじまりが700年ほどちがっているのか教えてもらえないでしょう。歴史学者で答えられるひとはいないかもしれません。と言いますのは、ある外国人から、飛鳥時代法隆寺は、なぜ古代の建築物なのか、中世の建物ではないのかとたずねられ、ある歴史研究者は、応えに窮したそうです。育鵬社は、日本の古代の始まりは東京書籍と同じで、弥生時代で、終わりは少し早く鎌倉時代には入っていません。平安時代の終わりが古代の終わりです。教科書によって古代の終わりには、少しだけ違いがあります。自由社も古代の終わりは、年表のよう東京書籍や育鵬社とそれほど変わりがありません。ところが自由社は他社と違って、古代のはじまりがほぼ西洋と同じなのです。自由社は、本文の記述の中で、古代までの日本は、約20万年前のアフリカでの「ホモサピエンス(知恵のあるヒト)の誕生から11世紀末の摂関政治の終わりころまで、とても長いね。と記述しています。古代の始まりを他社の教科書とおなじにせず、西洋の古代の始まりと同じにすると、文科省の検定でクレームがつくかもしれません。

ネットで検索するといい加減な答えも見えます。たとえば古代は、奈良時代から平安時代の終わりまでとか、平気で書いてあります。このような説では古代の前は何と言っているのでしょうか。はい、原始時代です。旧石器時代縄文時代弥生時代古墳時代はみな原始時代です。笑えるでしょう。縄文、弥生、そして古墳時代の日本人はみな原始人扱いです。ネットで調べることはとても便利でお手軽ですが、ウソの情報もウイキペデイアなどにかかれていますから注意が必要です。よだんですが、論文にウイキを引用すると信用を無くしてしまいます。

 先ほどお話ししましたように、自由社の教科書の年表を見る限り、日本も西洋も古代の始まりは同じように見えます。しかし、自由社以外の教科書は、はなぜ古代の終わりが、西洋や中国大陸は早く、日本は平安時代末期、あるいは東京書籍のように鎌倉時代に入ってから終わるのでしょうか。

高校山川詳説日本史Bや東京書籍のように、生徒の皆さんに縄文時代の始まりを遅く教えたい教科書があるように、日本の古代の始まりをできるだけ遅くして、旧石器時代や、縄文時代を遅れた、原始的な野蛮人としていきたいのでしょうか。中国大陸の優れた文化は、朝鮮半島経由で弥生時代に日本列島に伝わって、やっと原始人から古代人になったと言いたいのでしょうか。朝鮮半島よりもはるか昔にすでに日本列島には優れた縄文文明が存在したと認めたくないのかもしれません。先ほど紹介した古代の始まりは奈良時代からというのもそうでしょう。ひどい話です。これは東進予備校の歴史データーベースで、まるイチ、大学受験レベルで必須とされる出来事はすべて網羅と、書かれています。しかし、ここにはなぜか縄文時代がありません。弥生時代から始まっています。大学受験には原始時代の縄文文明は不必要ということで切って捨てているのでしょうか。これも先ほどの古代の始まりが奈良時代というのと同じでひどい話です。これは、東京大学の日本史過去問の一覧です。確かに縄文時代に関する設問は一つもありません。弥生時代が1問あるだけです。では今後絶対に縄文時代の設問がないのでしょうか。おおだいやまもといち遺跡や山内丸山遺跡の発掘調査により、縄文時代の今までの常識がことごとく覆されてしまいました。大平山元Ⅰ遺跡からは、今から1万6500年前の世界最古のどきの破片が出土しています。そもそも日本の歴史を学ぶ上で、入試問題にでないから縄文時代を、学ばなくてもよいという態度でよいのでしょうか。今後入試設問に縄文時代が出ない保証など一つもありません。さきほどの自由社の記述の部分に、文科省が、生徒にとって理解しがたい表現であるとクレームを付けたそうです。古代までの日本は、約20万年前のアフリカでの「ホモサピエンス(知恵のあるヒト)の誕生から11世紀末の摂関政治の終わりころまで、とても長いね。このアフリカにおけるホモ・サピエンス誕生と日本の古代史とを結ぶ意味が理解しがたい表現であるという。自由社は、文科省に対し、長すぎる古代は、学習指導要領の責任である、学習指導要領に、「古代までの日本」と書かれているから仕方なくそれに合わせて教科書を作っているだけだと反論したそうです。

皆さんはどうですか、理解しがたいですか。どうやら文科省の調査官の本音も、西洋よりも日本の古代の始まりと終わりを遅くして、縄文時代は原始時代だった、そしてすぐれた大陸の文明は、朝鮮半島を経由して弥生時代に日本列島に伝わったとしたいのかもしれません。そうそんなストーリーは誰も信じません。


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「最門司桜の憂国日記」【手奇塾】建国を教えない日本、建国を書き換えるアメリカ


「最門司桜の憂国日記」【手奇塾】建国を教えない日本、建国を書き換えるアメリカ

 アメリカでは、今までの歴史観や伝統、文化を否定する教育が長い間行われ、現在もおこなわれています。これをキャンセル・カルチャーというそうです。この従来の価値観を壊して、新しい価値観が正しく、これを子供たちに教えることが正しい教育であるという考えです。よく考えればわが国も戦後教育で同じことが行われてきたことに気づくでしょう。先のアメリカ大統領選挙前には、このキャンセル・カルチャー運動が激しくなりました。歴史上の人物像を破壊したりすることも行われました。この運動を選挙前にあおったのが、ニューヨークタイムズが提唱した1619プロジェクトでした。もともとアメリカ合衆国は、イギリスの植民地でした。アメリカ大陸に移住した移民がインデアンの土地を奪い、独立戦争を戦い、勝利したのち、13の植民地の代表が英国からの独立を宣言しました。この日が1776年7月4日で、アメリカの建国記念日です。今までアメリカ人は、学校でこのように教わってきました。ところが1619プロジェクトでは、これは間違いで、正しいアメリカの建国は、初めて英国のバージニア植民地にアフリカの黒人奴隷がつれてこられた1619年8月が、アメリカがアメリカになった年だというのです。この理論ではインデイアンは無視です。この女性が着ているTシャツには、1619,voteと書かれています。明らかに大統領選挙を意識して、黒人票の獲得を目的としていると言えるでしょう。BLM運動も同じです。選挙期間中の歴史的人物像の破壊も同じです。トランプ大統領は、これは歴史の書き換えで、社会主義勢力のプロパガンダ、つまり政治宣伝であるとしてこのプロジェクトに反対をしました。そして逆に昨年12月に1776委員会を立ち上げて愛国教育を推進することにしました。これはそのときの大統領令です。ところがトランプ大統領が選挙にまけてしまったため、バイデン大統領は、就任後直ちにトランプ大統領が設立した1776委員会を解散させてしまいました。

 トランプ政権の時の国連大使、ニッキ・ヘイリーさんは、ツイッターで、2020年は社会主義が主流になった年でした。あらゆるところで失敗し、数え切れないほどの生活を台無しにしてきた危険なイデオロギーは、民主党のデフォルトの経済政策になりつつあります。この恐ろしい傾向は、すべてのアメリカ人の未来を脅かしていますとおっしゃっています。また、「左は反米の世界観を教室に押し込んでいる。ビッグテックは保守的な言論を検閲し、左派の考えを強要しています。」ともおっしゃっています。

 わが国の建国記念日は、2月11日ですが、学校では、詳しく教えていません。当然児童、生徒も今日は建国記念の日と覚えるくらいで、詳しく理解していません。つまりわが国では社会主義勢力によって、書き換えどころか、初めから教科書に日本の建国を記述していないのです。

 残念ですが今の学校ではこのように教えていません。ですから生徒は、2月11日が建国の日とわかっていても、何年に建国されたのか、いつごろから日本というようになったのか、なぜ日本というのかも学校では教えてもらえません。このままでは生徒たちは、将来自分の子にも教えることはできないでしょう。こうして昔は小学生でも知っていた知識が、子孫に伝わらなくなっています。まさにキャンセル・カルチャーです。歴史や伝統、文化の破壊です。長い年月をかけて、すこしづつ、目立たないように破壊していく、静かなる革命です。

 

「教科書検定は機能しているか」【手奇塾】南京事件 小学生の教科書にも南京事件が載っている!


「教科書検定は機能しているか」【手奇塾】南京事件 小学生の教科書にも南京事件が載っている!

当時南京市内には、日本から多くの新聞記者やカメラマンがいて記事を書いて送っていた。

同盟通信の前田雄二氏の著書「戦争の流れの中に」には次のようにあります。

「14日は、各門から入ってきた、同盟の記者、カメラ、無電が次々と入ってきた。記者の大鋸時生、樋口健吉、小坂武司、加藤松、深沢幹三、写真の稲津幹二、無電の菊池久太郎、それに古賀、手島、中村などの連絡員で、臨時支局は、33名と膨れ上がった。他社は10名から15名ていどだったので一台陣容となったのだが、これがかえって裏目に出た。日中は記者もカメラマンも取材に出歩いていたので問題は、なかったのだが、夕刻皆が返ってくると野戦支局は人間でいっぱいになった。また次のようにも書かれています。占領後、難民区内で大規模の略奪、暴行、放火があったという外電が流れた。これを知って、私たちは、キツネにつままれたような思いをした。というのは、難民区は入場早々指定され、将兵の立ち入りが禁止された。そして入場式のころから難民区でも区外でも商店が店を開け始め、同盟班も18日には難民区内にあった旧支局に移動していた。これは区内の治安が回復したからのことである。難民区内での日本兵の乱暴狼藉説が上海から伝えられたのは、その直後のことだったのだ。すなわち、私たちが以前の活気を取り戻した難民区内の支局で、平和な日常生活を始めた矢先のことである。私たちは顔を見合わせた。新井も、堀川も中村あつおも、市内をマメに回っている写真や映画の誰一人、治安回復後の暴虐については知らなかった。残敵掃討や区内に逃げ込んで潜伏した中国兵の摘発も、14日には終わっていたのだ。もしこうした無法行為があったとすれば、ひとり同盟だけではない、各社百名の報道陣の耳目にはいらぬはずはなかった。

「さくらの憂国日記」【手奇塾】米国でも歴史の改竄 トランプ大統領の愛国教育推進


「最門司さくらの憂国日記」【手奇塾】米国でも歴史の改竄 トランプ大統領の愛国教育推進プログラム

歴史の書き換えは日本だけではなく、米国でも行われ、自国の誇りを失わせ、文化を破壊する教育が学校で始まっています。これをキャンセル・カルチャーと言うそうです。トランプ大統領が1776委員会を設立し、危機的状況の歴史教育を立て直そうとしていることもわが国では全く報道されていません。大統領選挙中には、歴史的人物像が破壊されたり、BLM運動が過激になったりしたのも1619プロジェクトと無縁ではなさそうです。

 昨年8月、ニューヨークタイムズが、1619プロジェクトを提唱しました。これはアメリカの歴史を書き換えるものでした。今まで学校では1776年の独立宣言がアメリカの建国と教えてきました。しかし、1619プロジェクトでは、1619年8月に最初の黒人奴隷がアメリカ大陸につれてこられた時、アメリカが始まったのである、だから1619年こそが真の建国である。今まで学校で教えている1776年が建国の年だというのは間違いだという教育です。これにトランプ大統領が反対したのです。これにはトランプ大統領だけではなく多くの識者が違をとなえましたが、プロジェクトを広めている社会主義勢力はひるみません。ピュリッツァー財団から資金提供を受けて、高校の副読本作成し、教育現場への普及活動をしています。まさにわが国の南京事件従軍慰安婦を授業で取り上げる日教組共産党の教職員組合と同じようです。トランプ大統領は今年9月17日に国立公文書館歴史教育について演説し、1619プロジェクトを、歴史的真実を無視した左派による洗脳教育であり「危険なプロバガンダ」と非難しました。そして愛国教育を取り戻すために「1776委員会」を設立すると発表したのです。実際12月にトランプ大統領は、1776教育諮問委員会を立ち上げました。日本の新しい歴史教科書をつくる会の活動のように見えます。

戦後GHQが、日本の教育制度を変え、歴史も書き変え、今でも学校では中国、朝鮮を侵略した悪い国だと教えています。教科書もそうなっています。これは社会主義勢力が密かに何十年にも渡って努力した成果でしょう。南京事件従軍慰安婦も、なかったことが実際にあったかのように教科書に記述され、学校で教えられているわけです。

「教科書検定は機能しているか」【手奇塾】 中華人民共和国を共産党政権と書いてはいけない コミンテルンとは何かを教えてはいけない。 (゚Д゚)ハァ? 


「教科書検定は機能しているか」【手奇塾】 中華人民共和国を共産党政権と書いてはいけない。コミンテルンとは何かを教えてはいけない。 (゚Д゚)ハァ?

これは在日中国大阪総領事館のホームページです。ここに中国の多党制について、民主諸党派は、共産党と団結、協力する親密な友党と参政党であって、反対党や野党ではないと書かれています。文科省の調査官の言い分と自由社の言い分、どちらが正しいかもうお分かりですね。

 コミンテルンを生徒達に学ばせたくない、知らせたくないのは、当時破壊活動をしたからだけでしょうか。おそらくコミンテルンをインターネットで検索すると、自由社のいう、非合法組織による武装蜂起、暴力革命への志向、党組織の軍隊的規律などが明らかになり、今の社会主義勢力や一部野党にとって都合が悪いからではないでしょうか。今の日本共産党破壊活動防止法に基づいて、政府の監視対象になっています。それでも選挙に立候補して、国会や地方議会に党員を送り込んでいます。

 トランプ大統領は令和2年12月、愛国教育推進諮問委員会を設置しました。!