手奇塾のブログ

大人も知らない各社歴史・公民教科書の違いをわかりやすく徹底比較します。

「最門司桜の憂国日記」【手奇塾】建国を教えない日本、建国を書き換えるアメリカ


「最門司桜の憂国日記」【手奇塾】建国を教えない日本、建国を書き換えるアメリカ

 アメリカでは、今までの歴史観や伝統、文化を否定する教育が長い間行われ、現在もおこなわれています。これをキャンセル・カルチャーというそうです。この従来の価値観を壊して、新しい価値観が正しく、これを子供たちに教えることが正しい教育であるという考えです。よく考えればわが国も戦後教育で同じことが行われてきたことに気づくでしょう。先のアメリカ大統領選挙前には、このキャンセル・カルチャー運動が激しくなりました。歴史上の人物像を破壊したりすることも行われました。この運動を選挙前にあおったのが、ニューヨークタイムズが提唱した1619プロジェクトでした。もともとアメリカ合衆国は、イギリスの植民地でした。アメリカ大陸に移住した移民がインデアンの土地を奪い、独立戦争を戦い、勝利したのち、13の植民地の代表が英国からの独立を宣言しました。この日が1776年7月4日で、アメリカの建国記念日です。今までアメリカ人は、学校でこのように教わってきました。ところが1619プロジェクトでは、これは間違いで、正しいアメリカの建国は、初めて英国のバージニア植民地にアフリカの黒人奴隷がつれてこられた1619年8月が、アメリカがアメリカになった年だというのです。この理論ではインデイアンは無視です。この女性が着ているTシャツには、1619,voteと書かれています。明らかに大統領選挙を意識して、黒人票の獲得を目的としていると言えるでしょう。BLM運動も同じです。選挙期間中の歴史的人物像の破壊も同じです。トランプ大統領は、これは歴史の書き換えで、社会主義勢力のプロパガンダ、つまり政治宣伝であるとしてこのプロジェクトに反対をしました。そして逆に昨年12月に1776委員会を立ち上げて愛国教育を推進することにしました。これはそのときの大統領令です。ところがトランプ大統領が選挙にまけてしまったため、バイデン大統領は、就任後直ちにトランプ大統領が設立した1776委員会を解散させてしまいました。

 トランプ政権の時の国連大使、ニッキ・ヘイリーさんは、ツイッターで、2020年は社会主義が主流になった年でした。あらゆるところで失敗し、数え切れないほどの生活を台無しにしてきた危険なイデオロギーは、民主党のデフォルトの経済政策になりつつあります。この恐ろしい傾向は、すべてのアメリカ人の未来を脅かしていますとおっしゃっています。また、「左は反米の世界観を教室に押し込んでいる。ビッグテックは保守的な言論を検閲し、左派の考えを強要しています。」ともおっしゃっています。

 わが国の建国記念日は、2月11日ですが、学校では、詳しく教えていません。当然児童、生徒も今日は建国記念の日と覚えるくらいで、詳しく理解していません。つまりわが国では社会主義勢力によって、書き換えどころか、初めから教科書に日本の建国を記述していないのです。

 残念ですが今の学校ではこのように教えていません。ですから生徒は、2月11日が建国の日とわかっていても、何年に建国されたのか、いつごろから日本というようになったのか、なぜ日本というのかも学校では教えてもらえません。このままでは生徒たちは、将来自分の子にも教えることはできないでしょう。こうして昔は小学生でも知っていた知識が、子孫に伝わらなくなっています。まさにキャンセル・カルチャーです。歴史や伝統、文化の破壊です。長い年月をかけて、すこしづつ、目立たないように破壊していく、静かなる革命です。