手奇塾のブログ

大人も知らない各社歴史・公民教科書の違いをわかりやすく徹底比較します。

「キャンセルされた歴史を取り戻す」これでも侵略か 第11回 大東亜戦争とアジアの独立(後編)

 

nico.ms

  谷豊という当時3歳の日本人一家も福岡県から、マレー半島南部の州都、トレンガヌに移住して,クリーニング店と床屋を営んでいました。  満州事変が起こると、それを口実に、トレンガヌ一体にも排日の動きがでてきて、華僑が日本人の商店を襲って、略奪、投石をするようになりました。 昭和7年、1932年11月の事でした。豊青年は、徴兵検査で日本に帰国、幼い妹は風邪で一人とこに臥せていました。悲劇はこの時起きました。 ひとりの華僑が妹の首を青龍刀で切り落とし、反日デモの中でそれをかざしたのです。 返ってきた豊青年はこのとき誓ったのです。華僑と、背後で反日を煽っているイギリスに復習すると。 谷豊はその後、表向きはゴムの仲買商人でしたが、華僑、イギリス軍を敵に回して荒らしまわる、盗賊数百名の親分となっていました。 イギリスと結び、現地の経済を支配していた華僑をこらしめ、病気や貧しい者を助け、現地のひとには大の人気者でした。 彼は、マレーの虎ハリマオと、イギリス人や華僑には、恐れられるようになりました。 つかまって刑務所いきになりますが、直ぐに仲間が助け脱獄してしまいます。彼は、日本軍の諜報組織の目に留まり、賄賂を使いタイの刑務所を出ます。その後彼は、部下とともに、その諜報機関に協力するようになりました。  軍隊は命令があれば直ちに戦をしなければなりません。平和な時でも訓練をしたり、作戦を考えたり、いざというときに備えるのが軍の仕事です。 ソ連に対しては、作戦は整っていたのですが、南方での戦いは、想定していなかったのでできていませんでした。 それもアメリカが石油を輸出してくれるという前提です。ところがアメリカの動きが怪しくなっていきます。 それまでもアメリカの排日政策は続いていましたが、1937年5月頃からアメリカは、中立を破り、日本と戦う蒋介石政権に対し、軍事援助を強めていました。  このままでは石油を断たれるかもしれない。日本軍は事前に、南方での諜報活動を始めたのです。 地図はもちろん、道路や河川や食糧事情、飲料水の有無、風土病、ジャングルの中の害虫や毒ヘビまで調査しておく必要がありました。 1940年(昭和15年)9月、とうとう日本は、英米をけん制するために三国同盟を締結します。 実際アメリカが石油の輸出を禁止すると、日本はオランダと石油輸入の交渉をはじめますが、アメリカが裏から手をまわしてオランダも売ってくれません。 アメリカの要求は、ハルノートに書かれていたように、一言でいえば、日本は中国大陸市場から撤退せよということでした。 このままでは日本は石油危機となり、電気は止まり、工場は操業を停止し、街には失業者が溢れ出ます。餓死者も出たでしょう。 のちにマッカーサー自身が、1951年にアメリカ軍事外交合同委員会で、日本の戦争理由の大部分は、安全保障だったと証言しています。 それでは、実際に植民地にされ、その後独立した国の人々は、日本をどう思っているのでしょうか。 ミャンマーのバーモウ初代首相は、著書「ビルマの夜明けで、歴史を見るならば、日本ほどアジアを、白人支配から解放させることに貢献した国はないと書いています。 インドネシアの首都ジャカルタの独立広場には、大きな碑が立っていて日付が17-8-05と書かれています。 独立した8月17日です。05は西暦ではなく、日本に敬意を払い、皇紀2605年と刻まれているのです。 これは防衛省にある、インドネシアから送られたスデイルマン将軍の像です。独立戦争では、日本兵とともに戦った最高司令官です。毎年8月17日に献花式が行われます。  タイのククリット・プラモードもと首相は「12月8日と題して、次のように大東亜戦争を回顧しています。 日本のおかげでアジア諸国は、すべて独立した。日本というお母さんは難産して母体を損なったが、生まれた子供はすくすくと育っている。 12月8日はお母さんが一身を賭して重大決心をされた日である。さらに8月15日は我々の大切なお母さんが病に伏した日である。この二つの日を忘れてはならない。  台湾の李登輝もと総統の秘書をされた、早川友久氏によれば「李登輝は、いつも言っていた、台湾にとって日本はなくてはならないが、日本にとっても台湾はなくてはならないんだと。 だから「台湾のことはまかせましたよという言葉は、日本人の私たちにも向けられた言葉だということを忘れてはならない。この言葉こそ、李登輝の遺言だとおっしゃっています。  これは台湾の有事は、日本の有事であるということでしょう。アジアにはこのような国々があることを、私たちは知っていなければなりません。 それでは、第11回、大東亜戦争とアジアの独立、後編を終わります。
一部を表示