手奇塾のブログ

大人も知らない各社歴史・公民教科書の違いをわかりやすく徹底比較します。


「大人が知らない教科書の違い」【手奇塾】 大台山本遺跡の縄文土器をなぜ世界最古と言わないのか。青森県の15,000年前は学び舎の教科書と同じ

なぜか、青森県の15,000年前は学び舎の教科書と同じ。

世界最古の縄文土器の破片は、大山ふるさと資料館(青森県津軽郡外ヶ浜町)に展示されています。

土器が出土した大平山元Ⅰ遺跡は資料館のすぐ近くです。但し 写真のように縄文土器の破片は、BC13000のラベルが貼ってあります。資料館の説明では、この土器は15,000年前のものだそうです。三内丸山遺跡では、案内の人の説明も縄文時代の始まりは15,000年前でした。なぜか判で押したように青森県の縄文遺跡は、皆15,000年前なのでしょうか。

青森県のホームページでもこのように縄文時代の始まりは、15,000年前と書かれています。しかし、大平山本いち遺跡のページでは、日本最古の土器出土という題名ですが、下に小さな字で16500年前という数字が書かれています。なぜ土器の破片を16500年前と書きながら、縄文時代のはじまりを15,000年前というのでしょうか。縄文土器の破片の年代が16,500年前ならば、縄文時代のはじまりも16500年前でなければならないはずです。この点を大平山本遺跡のふるさと資料館のかたにお聞きしましたところ、はっきりとした年代はわからないので、ほぼ確実と思われる年代が15,000年なのですというような説明でした。なぜ世界最古の土器といわずに、日本最古といっているのでしょうか。2012年に中国で2万年前の土器が出てきたというニュースが流れました。

しかし、少しおかしいのです。現物の土器を直接、補正炭素年代測定すればいいものを、土器が出てきた地層に含まれている物質の年代を測定をしたら2万年でしたという話です。写真をみれば、色鮮やかで、古そうな土器の破片には見えません。まさか青森県はこれをまともに信じて、世界最古と言えずに日本最古といっているのでしょうか。今では、補正炭素年代測定の誤差は数十年と言われるほど正確です。大平山元遺跡だけでなく、同じくらい古い土器が長崎や神奈川県からも出土しているそうです。