手奇塾のブログ

大人も知らない各社歴史・公民教科書の違いをわかりやすく徹底比較します。

最門司さくらの憂国日記。今回はミサイルの時代の専守防衛は、国民の命を犠牲にする


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5月10日夕刻突然ハマスはロケット弾を発射、イスラエルアイアンドームシステムで迎撃。

 自衛隊は、軍隊ではないと多くのひとがおっしゃいます。しかし、それはほとんど意味がありません。大事なのは自衛隊が、国民の命を守れるかどうかです。

 敗戦の時、この戦闘により、北海道を守ることになった、日本領土最北端の占守島(しゅむしゅとう)の闘い、そして日本政府の停戦命令に背いて、最後の邦人が列車に乗って北京に脱出するまでよくソ連軍と戦った在蒙日本軍5千人。どちらも勝ち戦といってよい戦闘でした。しかし、満州の日本軍は、邦人保護を忘れ、武装解除に応じたため、多くの日本人が犠牲となり、大変苦しい経験をしました。私たちはこれからもこれらのことを忘れないようにしたいものです。

 

令和3年5月10日夕刻から、イスラエルパレスチナ自治区の一部、ガザ地域から、イスラム原理主義組織、ハマスがロケット弾で、イスラエルの都市テルアビブやベングリオン国際空港の周辺を集中的に攻撃しました。その日だけでロケット弾は、800発にのぼったと報道されています。一度に1ぱつか2発のロケット弾を発射し、5分で130発のロケット弾を打ち上げたそうです。ロケット弾カッサムの射程距離は、約10kmと短いのですが、その製造費は、1発僅か800ドルと言われています。誘導装置がついていませんから、ロケット弾はどこに落ちるかわかりません。これもイスラエル市民の恐怖を増幅させたことでしょう。この第一日目の攻撃で、女性ひとりをふくむ3人が犠牲になったと報じられています。

一方わが国は、自衛隊は、軍隊ではないと多くのひとがおっしゃいます。なぜならば日本国憲法には、わが国は外国と言い争っても戦争はしない、そのための戦力は持たないと書かれているからです。憲法前文には、平和を愛する、周りの国の人々を信じなさい、そうすれば戦争は起こらないので我々国民は安全ですと書かれています。これは、言い方をかえれば、羊のようにおとなしく周りの国に、何を言われてもしたがいなさいということでしょうか。イスラエルに日本の憲法をみせて、日本の憲法にしたら、平和になりますよと話したらどうでしょうか。おそらくボコボコにされてしまうかもしれません。そうでなくても、お前は、きちがいかと相手にされないでしょう。これは安倍前首相が国会で、ミサイルの第一撃は甘受しなければならないと答弁した音声です。お聞きください。

 

次は、沈黙の艦隊専守防衛とは何かについて語っています。故人の川口かいじさんがお書きになった「沈黙の艦隊」というアニメです。youtubeでテレビ版アニメをみることができます。専守防衛は、現場の自衛官や国民を必要以上に危険にさらすのではないかと疑問を投げかけています。

 

先ほどの、なぜイスラエル国民は怒るかもうおわかりですね。ハマスが発射するロケット弾攻撃に対して、イスラエルは、反撃をしてはいけないことになるからです。もちろんイスラエルは、打たれたら必ず反撃をし、これ以上ハマスが、イスラエルを攻撃できないように行動します。もし反撃をしないと、さらにイスラエル国民が犠牲になるからです。5月10日夕刻から断続的にガザ地域から発射されたロケット弾が、確実にイスラエル側の都市に着弾すると判断し、瞬時に迎撃態勢に入り、アイアンドームを発射してロケット弾を撃ち落とします。さらにこれ以上ロケット弾をうたせないように、反撃をするわけです。イスラエルの防空システムはアイアンドームですが、迎撃した時の命中率は90%と言われています。わが国のような専守防衛では、打たれたら待ち構えて撃ち落としますが、敵にこれ以上打たさないようにするための反撃ができません。専守防衛では、打たれたら待ち構えて撃ち落とす。これの繰り返しですから、国民の被害と犠牲者はどんどん増えてしまいます。日本国憲法では、自衛のための戦争はよくても、安倍前首相の国会答弁の通り、相手を必要以上に攻撃してはいけないわけですから、これ以上何もできません。しかし、繰り返しますが、イスラエルは、専守防衛ではありませんから、直ちにガザのハマスの拠点を砲撃、空爆します。これでハマスも地中に埋めたり、ビルのなかに隠しているロケット弾の発射が思うようにできなくなります。つまりイスラエル国民の命がそれだけ助かるわけです。しかし大事なことですので、また繰り返しますが、わが国では、イスラエルのように敵の基地を叩いたり、報復攻撃をしてこれ以上わが国を攻撃すると、かえって損害が大きくなることを、相手に理解させることができません。分かやすくいえば、あいては日本から反撃を受ける心配がないので、いくらでも日本をミサイル攻撃し、それを日本がまいったというまで続けることができるわけです。イスラエル国民は、とてもそんな日本国憲法には我慢できないでしょう。日本国憲法とは、専守防衛とは、イスラエルから見ればおよそ考えられない憲法、防衛戦略となるでしょう。専守防衛はそもそも、防衛戦略などとはかけ離れた、おとぎ話の世界のことと、かれらは笑うかもしれません。