手奇塾のブログ

大人も知らない各社歴史・公民教科書の違いをわかりやすく徹底比較します。

中学歴史教科書 自由社VS学び舎 2. アジア植民地の独立(3)

 もとに戻りますと、次に「インドの独立と日本軍」では、インドが長くイギリスの植民地にされていましたが、インド独立のための国民軍を日本軍がつくったことが書かれています。そして、「世界が見た大東亜戦争」では、ミャンマーの初代首相の著書「ビルマの夜明け」には日本の植民地解放の功績をたたえているとを紹介しています。またタイの元首相が「日本のお陰でアジア諸国はすべて独立したと述べていたことが書かれています。

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 さあ、どうですか、学び舎で学習したアジアの独立と自由社で学習したアジアの独立は、大きな違いがあること、全くといってよいほど、見方が違うことをご理解いただけましたでしょうか?

 自由社241Pの則注3をご覧ください。

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 インドネシアでは、約1000名の元日本兵が残留し、インドネシアの独立のために、PETAとともに4年半にわたって戦った。この独立戦争で約700人の元日本兵が戦死した。どうですか?皆帰ろうと思えば日本に帰れたのですが、戻ってくるオランダ軍と必ず戦うことになる訓練をした教え子たちを見捨てることはできなかったのでしょう。日本人なら理解できると思います。

 この辺のことは246P「アジアをおおう独立の波」に詳しく書かれています。

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 日本が連合国に降伏すると、欧米諸国は、日本の占領下にあった、ビルマミャンマー)、マレー)、マレーシア、インドネシアに再び支配しようと戻ってきました。しかし、日本軍によって指導を受けていた人をはじめ、これらの諸国の人々は、勇敢に戦い、再度の支配をはねのけました。インドネシアは、日本の占領中は独立を認められませんでした。戦後多くの日本の兵士が現地に残りインドネシアの人たちとともに独立のために戦いました。日本軍は、ベトナムカンボジアラオス、からなる仏領インドシナにもフランス政府の了解を得て、進駐しました。この地域でも、日本が降伏後、多くの日本兵が現地に残り、これらの国の人々と一緒に独立戦争を戦いました。

 これは先の天皇皇后両陛下がベトナムをご訪問されたときのお写真です。両陛下がお言葉をかけられている相手は、戦争が終わってもベトナムに残り、戻ってきたフランス軍と戦った元日本軍将兵のご遺族です。

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 毎年8/17、インドネシア独立記念日に市谷駐屯地で行われるPETA出身スデイルマン将軍像献花式

 みなさん、学び舎と自由社の違いがお分かりになりましたか? 

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 このはてなブログは教科書の違いを明らかにすることで、どちらの教科書がよいとか悪いとか決めるものではありません。

 お決めになるのはみなさんです。それでは、第二回 アジアの植民地独立を終わります。